LOGIN朝食を食べた後、俺たちは学校へと向かう。
マリアが通う高校と俺が通う大学は同じ敷地内にあるため、毎日一緒に登校している。
車で送られ、俺たちは学校に着く。
シエル学院。王族や貴族に最高の教育を、という目的で作られた学校だが、生徒の大半は平民だ。
貴族は年々減少していて、貴族だけを相手にしていたら儲からないから平民も受け入れているらしい。
田舎にいた時、マリアは学校に通っていたけど俺は働いていた。でも王族だから、という理由でこの学校に半ば強制的に放り込まれた。
大学は単位制で、学年はあんまり意味がないらしい。
希望する教室に属し、取りたい授業を好きにとる。
学校で俺はおもいきり浮いていた。
だってずっと行方知れずだった王族の息子で、田舎出身なんて超浮く要素しかねえじゃん?
国王の甥で王子とは従兄弟になるってわけだが、すげー遠巻きにされている。
妹は妹でうまくやっているらしいけど、っていうかそもそもこの物語の主人公だもんな、マリアは。
たぶん攻略対象とされる王子とか騎士見習いとか貴族の子供とかいて、そいつらと仲良くやってんだろうなぁ……
俺はぼっちなのに。
広い講義室に入り、俺は真ん中あたりの席に座り教科書を出す。
知らない文字で書かれているはずなのに、ちゃんと読めるの不思議だな……
どうやら歴史の講義らしく、教科書には神話の話やら戦争の話が載っている。
俺は転生したのか……? それとも転移?
いいや、転移なら姿まで変わらないよな。
じゃあなんだろう……憑依、かな。
俺の意識が、ルカに乗り移ったんかな。
でもなんでだよ?
全然心当たりがない。
昨日、俺はバイトの後自分の部屋に帰って寝たはずなのに……
んで、なんか夜中に揺れたような……?
うーん、思い出せない。
悩む俺をよそに、室内はざわめきで包まれている。
聞こえてくるのは色んな噂話。
どの貴族が不倫しているだの、どこの誰が可愛いだの誰と誰が付き合ってるとかそんな話ばかりが聞こえてくる。
他に話題ないのかよ?
「カルファーニャ様だ」
誰かが呟く声がして、俺は顔を上げて振り返った。
入り口にいたのは輝く白っぽい金髪に、紫色の瞳の青年。
毒公爵の異名を持つカルファーニャ公爵家の次男、エドアルド=カルファーニャだ。
確か、病気か何かで一年くらい休学していたらしく、最近復帰したらしい。
毒公爵って呼ばれる理由は、暗殺を担う一族だったからとかで、特殊な毒の製法を受け継いでいるかららしい。
そのせいで、俺とは違う意味で浮いている。
ちなみに話したことはない。
一瞬講義室内は静まり返ったけど、すぐにざわめきを取り戻す。
彼は俺の席のふたつ隣に腰かけて、ショルダーバッグから教科書などを取り出す。
この人、見覚えがあるな……ゲームのパッケージにいなかったっけ。
そう思うと気になって俺はちらっと彼を見る。
エドアルドは教科書を開き、それに目を通していた。
彼が攻略対象のひとりってことはマリアと関わり持つんだよな……
でもどうやって……? マリアは高校生。彼は大学生だぞ? どこで接点ができるんだ?
じっとエドアルドを見ていると、視線に気がついたのかゆっくりと彼がこちらを向く。
視線が合い、俺は慌てて顔を逸らした。やばいやばい。
声かけられたらどうしよう……話すことなんてないしな。でも気になるし。
しばらくするとベルが鳴り響き、教授が入ってくる。
すると学生たちは、慌てて椅子へと腰掛けた。
ふたつ講義を終えて、俺は大きく息を吐いて手を上にあげて伸びをする。
あー、疲れたな。
お昼の時間かあ。
お昼は食堂で食べることになるんだけど、俺はぼっちなのでひとりでそこに行くことになる。
俺はトートバッグに荷物をしまい立ち上がる。
ふたつ隣の席に座っているエドアルドは、教科書などをバッグにしまっていた。
彼は立ち上がり、講義室を出て行く。
俺は慌てて彼の後を追った。
たくさんの学生たちが食堂に向かって歩いて行く。
エドアルドは少し背が高いし、髪色が白金と珍しいのですぐに見つけることができた。
彼は食堂ではなく、外へと向かっていった。
なんだよ、あいつ。どこ行くんだよ?
エドアルドは中庭を抜けて人影のない所へ行く。
そのあとを、俺は見つからないように追いかけた。
ってなんでこんなことしてるんだよ?
そう思ったものの今さら引き返せないし……気になる。
彼は講堂の裏に行き、物置と思しき小さな建物に近づく。そして彼は、
「みー」
と言った。
すると小屋から黒い猫が出てきた。どうやら後ろ足を怪我しているみたいで足を引きずっているし、白い包帯が見える。
エドアルドがその場にしゃがみ込むと、猫はエドアルドの足に顔を摺り寄せた。、猫?
猫が何で……
エドアルドは猫が怪我をしている足に触れ、包帯を外すとバッグの中から何かを出して、それを怪我をしている足に塗り込んだ。
怪我をした猫の世話をしてるのか……?
毒公爵の異名をもつ彼が何で。
彼は猫の足に新しい包帯を巻くと、またバッグを開けて今度は皿を取り出す。
今度は水と餌をあげているらしい。
エドアルドは猫の頭を撫でながら言った。
「連れて帰れればいいんだけどな」
「え、連れて帰んないの?」
思わず声を上げてしまい、俺はハッとする。
エドアルドはこちらを振り返り、そしてゆっくりと立ち上がって言った。
「誰だ、お前は」
やべえ。
俺はドキドキしながら物陰から出てエドアルドに歩み寄る。
彼はじっと、俺を睨み付けている。
「俺は……ルカ。ルカ……アラミラ」
そうだ、俺、もう名字がパルッツィじゃないんだ。だから俺は一瞬悩み、そして王家の名字を名乗る。
そのせいかエドアルドの表情が変わった。
睨みはしてこなくなったけど、警戒の色はとけない。
「ルカ……あぁ、失踪した殿下の」
なんて呟く。俺の話、もしかして結構知られてんのか?
「俺はエドアルド。エドアルド=カルファーニャ。公爵家の次男だ」
「あぁ。知ってる。毒公爵の」
そう俺が言うと、彼はふっと笑った。
「あぁそうだ。それで王家の貴方が俺に何の用だ?」
何の用って言われると困る。
あんたが攻略対象なのが気になったから。なんて言えない。
「えーと、なんか気になった……から。でさ、その猫、どうしたの?」
「一昨日、この近くで怪我をしているのを見つけて。それで治療をしている」
あぁ、そういうことなのか。
いいとこあるじゃん。
「連れ帰ればいいのになんで」
「野良猫が人になつくわけないだろう」
「どう見てもあんたにになついているように見えるけど……?」
黒猫は餌と水に満足したのか、今エドアルドの足に纏わりついている。
それに気が付いたエドアルドは、驚いた顔をして足元を見た。
「連れて帰ればいいじゃないか」
俺の言葉に、彼は迷ったような顔をする。
「いや……でも……さすがに猫を連れ帰ったら……いや……」
なんて呟いている。
「……飼えばいいじゃん」
「俺が学校行っている間、この子をどうしろと?」
あ……そうか。
いいや、公爵家なんだから召使がいるだろ? 面倒見てもらえばいいじゃないか。
「侍女とかに見てもらえばいいじゃないの?」
「俺が拾っていったのに人に面倒みさせられるわけないだろう?」
真面目か?
毒の公爵家とか言われているイメージが崩れていくんだけど。
「でもこんなところに置いとくより、家に連れて行った方が安心じゃねえの? だって、どこかに行っちゃうかもだしそれに、今度は怪我じゃなくて死ぬかもしれないし……」
そう俺が言うと、エドアルドはハッとした顔をする。
そして、その場に膝をつき鳴き声を上げる猫の頭を撫でた。
「確かに怪我をしたことを考えたら、次も無事とは限らないな」
「そう、思うけど……」
彼は意を決したのか、立ち上がり空になった紙皿を手にして、それをバッグにしまう。そして猫を抱え上げた。
「家に閉じ込めるのは可哀そうかとも思ったんだけれど」
「いやー、人の家で飼う方がいいって。外だと死ぬリスク高いし」
正直どちらが正しいのか俺にはよくわかんないけど、人の家に住む方が幸せじゃないかって思う。こんだけ懐いてんだし、しかも餌をあげているんじゃあ、怪我が治った後、可哀そうなことになるんじゃないだろうかって思う。
「そうだな」
と言い、彼は歩き出す。
「あれ、帰るの?」
「あぁ。俺は今日の講義はもうないから」
「そうなんだ。じゃあまた明日」
エドアルドの背中にそう声をかけると、彼は立ち止まりこちらをゆっくりと振り返る。そして、不思議そうな顔をして言った。
「明日……?」
「あぁ。だって、明日も来るだろ? 学校」
そう俺が言うと、彼は小さく頷く。
「あぁ、そうだな。じゃあ、明日」
そう答えてエドアルドは歩き出した。
もう何回イったかなんて全然わかんない。 ペニスが苦しいけど、それ以上に後ろを突かれるのがすっげー気持ちいい。 こんなん覚えたら俺、もうオナニーできなくなるんじゃねえかな。 それくらい強烈な快楽の波に俺は翻弄されていた。 何度目かの絶頂を迎えた俺を、満足げにエドが見てる。 「すごくいい顔してるね、ルカ。わかる? ここに俺のペニスがずっと入ってるの」 うっとりと言い、彼は俺の腹を撫でた。「あ……」 全身が性感帯みたいになってる俺は、それだけでも反応して腰が浮いてしまう。 エドはペニスを縛るリボンに手をかける。 「これ、ほどいてあげるね」 くすくすと笑いながら言い、エドはリボンをほどいた。 そしてぐい、と奥を突く。 すると大きな快楽の波が起きて俺を一気に高めていった。「うあぁ!」 なにこれ、やばい。堰を失ったペニスから一気に熱が溢れていく。 ガクン、と大きく腰を上げて俺は勢いよく精液を放った。 腹だけじゃない。胸までそれは飛んだみたいで、しかもまだそれは溢れ続けてる。 ずっと我慢させられていたからだろうな。 射精止まんないし、ずっと腹の奥がうねってる。 呆然としていると、エドがナカに入ったまま俺に覆いかぶさり、頬に触れて言った。汚れるのも構わずに。「愛してるよ、ルカ」「エド……」 うっとりと名前を呼ぶと、エドは俺の口を塞ぎ舌を絡め取る。 ビチャビチャって卑猥な音が響き、俺は自分からも舌を動かしてそこからさらに快楽を拾おうとした。 気持ちいい。 キスも……セックスもすっげー気持ちいい。 唇が離れたとき、俺は彼の目を見つめて言った。 「エド、好き」「それはセックスが?」 なんて、意地悪な声で言うから俺は首を振って答えた。「そんなわけ……」 って言いかけて俺は黙ってしまう。 だってセックスも好きだから。 そんな俺の様子を見て満足げに笑い、エドはペロリ、と俺の唇を舐めた。「俺はルカも、ルカとのセックスも好きだよ。気持ちいいし……ナカ、俺の形になじんできたし」「あ……」 エドの言葉嬉しい。「俺も好き。エドも、セックスも好き」 吐息交じりに言うと、お腹の奥がキュン、って疼く。「あはは、まだ物足りなさそうだねルカ。俺のすごい締め付けてるよ?」「それは……」 物足りないとかない。だって俺、何度も
腰から這い上がる快楽に、どんどん俺、おかしくなってくる。「はぁ……あぁ! だめ……イきそう、イっちゃう」 上ずった声で呻きながら俺はどんどん、玩具を動かす手を早めていった。 前立腺が押しつぶされるの、すっげー気持ちいい。 このまま俺、射精しないでイくかも。「あ……あぁ……」 ぐちゅぐちゅと卑猥な音を立てて俺は、ビクビクン、と身体を震わせる。「ふ、あぁ!」 ガクガク、と腰が揺れて頭が真っ白になってしまう。 やばい、出してないのにイっちゃった。 何これ、すげえ気持ちいい。ずっと穴が収縮してる。 呆然としていると、俺のナカに入っている玩具を、エドがゆっくりと引き抜いた。「肌が紅く染まって綺麗だね」 そう言いながら、彼は俺の尻をゆっくりと撫でた。 たったそれだけなのに、俺はビクビクっと震えてしまう。「あ……」「その声可愛い。撫でられるの気持ちいいの?」 笑いを含んだ声で言いながら、エドは俺の尻から太腿へと手を下ろしていく。 ただ撫でられてるだけなのに、なんか俺、今全身が性感帯になってるみたいですっげー変だ。 どこを撫でられても気持ちいい。 俺は腰を揺らしながらエドに答えた。「気持ちいい。もっとちょうだい?」「あぁ、腰が揺れてる。そうだね、後ろだけでイけたからご褒美あげないと、かな?」 ご褒美、という言葉に自然と期待を寄せてしまう。 エドは俺に仰向けになるように言うと、M字に足を開かせて太ももと脛をリボンで縛ってしまう。 太くて紅いリボンがすっげー卑猥に見える。 エドは、そんな俺をうっとりと見つめて言った。「可愛いよ、ルカ」 そしてエドは俺に口づけてくる。「んン……」 俺はそれに答えるように彼の首に腕を絡める。 するとエドは、俺に口づけたままゆっくりと中に入ってきた。 きた……熱くて太い楔が、俺を貫いている。「エド……エド……」 口づけの合間に彼の名前を呼ぶと、エドは深く俺のナカに入り込んできた。 すごい、奥まで届きそう。 口の中はエドの舌が蠢いていて、舌も上も繋がってるみたいですげーエロい。 唇が離れたとき、エドはにやっと笑って言った。「動くよ」 そしてエドは、ゆっくりと腰を動かし始めた。「あ、あ、あ」 エドの動きに合わせて俺の声が漏れていく。 すごい気持ちいい。 先端が前立腺を、奥を
俺は今、下半身だけ裸にされてベッドに座っていた。 その足の間にはエドが床に座り、俺のペニスの先端を舐めている。 お昼前から俺、何してるんだろう。 そう思いながら俺は、自分の下半身を見つめる。 エドは俺のペニスの先端しか舐めてくれない。 まるで猫みたいに、ちろちろと舐めるだけだ。 それはそうだ。 だって、俺のペニスには紅いリボンがぐるぐる巻きにされているんだから。 リボンから顔を出してるのは先端だけだ。 すっげー生殺しみたいな時間がずっと続いてる。 イきたいのに、イけない。 腰をわずかに浮かせると、エドがペニスから口を話してにやっと笑った。「我慢できないの、ルカ?」「あ、当たり前……だろ? だって……ペニス、ガチガチなんだぞ」 荒い息を繰り返しながら言うと、エドは俺のペニスの先端を指先で弾いた。 そんな刺激でも嬉しくて、俺は腰を揺らす。「あ……」「可愛い声。その声、もっと聞きたいな」 そう喉の奥で笑って言い、エドは俺のペニスから離れてしまう。 そして立ち上がると、俺をじっと見下ろして言った。「ねえルカ、自分でしてみせて?」 そう、妖しい笑顔で言われて俺の心臓がどくん、と大きな音をたてた。 自分で……する? その意味をすぐに理解する。 そして、それが恥ずかしいと思うのにそれ以上に嬉しい、って思ってる。 それに気がついたのか、エドは俺の頬にそっと手を当てて言った。「その顔。戸惑いと、喜びの顔、すっごく色っぽいよね。ねえルカ。俺に見られてしたいんじゃないの?」 その問いかけに、俺は小さく答えた。「……うん……」 そうだ、俺、見られるって思って超興奮しているから。 でもどうしたらいいんだろう。 だってペニスはリボン巻かれてるし。 あと弄れるところって…… 悩む俺に、エドが言う。「ベッドの上でうつ伏せになってお尻上げて?」「え……」 なんだろう。 いったい何するんだ? 戸惑いつつ俺は、言われた通りの格好になる。 下半身は何も身に着けていないから、尻をさらすことになって超恥ずかしい。 外、すっげー明るいのに。 そんな俺の尻に、エドが何やら魔法を唱える。 すると腹の中で何かが動くような感じがした。「え……あ……なに、これ……」「お腹の中、綺麗にしないとね。大丈夫だよ、害はないから」「う、あ
エドの屋敷について、俺は空を見上げる。 太陽の主張が強くて暑い。 日本の夏みたいな四十度を越えるような暑さじゃないのはありがたいけど、ゲームの中なのにわざわざ夏は暑いって設定しなくてもいいのにって思う。 そんな俺の背中にエドの声がかかった。「ルカ、中に入ろう。外は暑いし」「あ、うん」 俺はびくっとしたあと慌ててエドの後を追いかけて屋敷に入った。 エドの部屋に入るとすぐに、メイドさんがお茶とお菓子を持って来てくれた。 お茶は、冷たいハーブティーだ。透明なグラスに氷が浮いている。 お菓子はクッキーとマフィンだった。どれもおいしそうだ。 俺はグラスを手に持って言った。「いただきます」 ひやっとするグラスが気持ちいい。 お茶を飲んでいると、隣にぴったりと座るエドが言った。「この一週間、何してたの?」「え? あぁ、妹に付き合って博物館行って、あと買い物行ったりしたくらいかな。暑いからあんまり外、行ってない」 そう答えると、エドはふっと笑った。「確かに暑いもんね。博物館行ったんだ。宿題で?」「あぁ、うん。そうしたらマリアの先生に会って。宿題なのにマリア、先生に手伝ってもらったみたいで」 笑いながら言うと、エドは苦笑する。「そんなことあるんだ。なかなかたくましい妹さんだね」 確かにそうだな。 じゃないと乙女ゲームのヒロインなんてできねーのかもしれない。「あれ、そうなるとルカはその間何してたの?」 不思議そうにエドが言い、俺は思わずびくっとした。「え? あ……」 そう言ってからまずい、って思う。だってこんな反応したらぜってー何かあったってバレるじゃん。 びくびくしながらグラスをテーブルに置いて隣を見ると、不審げに目を細めてクッキーを抓んでいるエドの姿が目に入る。 やばいこれ、なんか疑われてる? いや、疑うって何だよ。何にもやましいことないのに。 そう思って俺はマルコさんの事を思い出す。 なんか変な人だったし、唇に触られたけど……変な意味、ないよな? 焦って黙り込んでしまった俺を見つめ、エドはクッキーを口にする。 バリ、バリ、と乾いた音が響いてる。 そしてエドは静かに言った。「何かあったの」 そして俺の膝にそっと手を置く。「いや……えーとあの、博物館の展示会のスタッフで大学院の人と知り合って……」「へえ。そ
マリアと別れて、俺はひとり部屋に戻る。 マルコさん、変な人だったな。 そう思いながら俺は室内着に着替える。 家に来ないかと誘われて、押し切られるように約束をしてしまった。 来週の月曜日に、俺は彼の家に招かれた。 執事に話したけど、エドの時とは違って淡々とした反応だったな…… それを思うとやっぱりエドの一族は、この国ではかなり浮いた存在なんだろうな。「エド……」 着替えながら俺は彼の名前を呼ぶ。 身体を見ると、まだ彼に愛された痕跡が生々しく残っていた。 胸、腹、いたるところに残ってる。 見えないけど、たぶん背中にもありそうだ。 俺は胸に残るキスマークにそっと触れる。 すると耳の奥でエドの声が響いた気がした。 『ルカ』「あ……」 思わず声が漏れてしまい、俺は身体が熱くなるような感じがした。 エドの手。エドの声。早く会いたいのに、日曜日が遠すぎる。「エド」 甘い吐息と共に名前を呼ぶと、徐々にペニスが硬くなってくる。 やばい、これ。昼間から俺、何してるんだよ。そう思うのに沸き上る欲望を抑えられない。 下を見ると、薄い下着が大きく膨らんでいるのがわかってしまう。 このまま下着を汚したら、洗濯の時にばれる。そんなのはいやだから俺は、下着を脱ぎそれに直に触れた。「あ……」 ペニス、もうガチガチだ。先走りが溢れだしてる。 このままじゃあ周りまで汚してしまう。そう思って俺は、ペーパーナプキンをテーブルからとり、それをペニスにかぶせた。 床に膝立ちになり、足をひろげてペニスを扱く。 どんどんそれは硬さを増して、腰から這い上がる快楽に俺は声を漏らした。「う、あ……」 快楽に呼応するように、後ろの穴がヒクつき始めてる。 欲しいよ……エド。 でもあいつに会えるのは日曜日だ。 日曜日、遠い。 頭の中で、エドと過ごした甘い時間の映像が流れる。 耳元でささやく声。彼の手つき。身体を貫く熱い楔。 その思い出が俺をどんどん高めていく。「エド……エド……」 俺は彼の名前を呼びながら手の動きを早めてそして、ペーパーナプキンの中に精液を吐きだした。「あ……」 びくっと身体が震え、俺は大きく息を吐く。 イっちゃった…… エドの事考えて俺……なんかすっごいやっちゃいけないことをした気がするのに、満足感の方が大きい。 射
お昼過ぎに、俺とマリアは王宮の一画にある屋敷に帰宅した。 一階にあるいわゆるリビングで、俺とマリアはお茶を貰う。 ふたりきりの部屋なので、床に直に座りクッションを抱き締める。 なんか疲れたな。 マリアも疲れた様子だけど、なんか嬉しそうな顔をしている。 彼女は持っているバッグからノートを出しながら言った。「楽しかったわ、お兄ちゃ……様!」 そんなマリアに俺は笑って答える。「ならよかった。宿題、はかどってよかったな」 するとマリアは、頬を赤らめて頷いた。「うん。先生の話、すごく面白かったの!」 車の中でも聞いたけど、マリアは結局先生に手伝ってもらって宿題を終わらせたらしい。 いいのかよそれで。 本人は嬉しそうだからいいんかな。俺はすっげー複雑だけど。「そうそう、明後日私、先生とお出かけしてくるわね!」 なんて言い出す。 まじかよ?「ど、どこ行くんだ?」 ドキドキしながら聞くと、マリアは顎に指を当てて言った。「えーとね、星の展示を見に行こうって言われて。新しい施設だって言ってたわね」 それはあれか。プラネタリウム的なやつか? 俺が首を傾げていると、マリアは指を折りながら言った。「明日はローラントさんと約束があるのよね。それに日曜日はマルセル殿下と約束していて」「……マリア、お前いったい何人と仲良くしているんだ?」 一抹の不安を抱えつつ尋ねるとマリアはニコッと笑って言った。「たくさんの方と仲良くさせてもらっているわよ! マルセル殿下でしょ? ローラント様に先生でしょ? ちょっとだけだけどフェルディナント様とか。あと……」 と、次々と男と思われる名前が挙がってくる。 乙女ゲームってそういうもんなの? ……ギャルゲーとかそうか……色んなキャラとデートしたりするか。逆で考えればそうなるか。 ひとり納得し、微妙な気持ちになりながら俺はお茶を飲んだ。 マリアはノートを開いてそれを見ながら言った。 「お兄ちゃんが一緒に喋っていた人……大学院生の方ととてもいい感じだったわよね」「いい感じって普通だって」 そう言いながら、俺はマルコさんの事を思い出す。 エドとは違った感じの、綺麗な顔の人だったけどなんか引っかかるんだよな。 なんか距離感バグってるっていうか。でも男同士だし、気にしすぎかな。 ひとり悩んでいると、マ